パリ散歩 ビュット・ショーモン公園

2025年フランス旅行の続き《その10》です。

前回サン・マルタン運河をラ・ヴィレット貯水池まで辿ったあとに足を伸ばしたのがビュット・ショーモン公園(Parc des Buttes-Chaumont)です。
パリ市北東部19区にある起伏に富んだ公園です。
広さもそれなりにあるのですが訪れたのは中央にある池の一部分だけになりました。

 

最初は公園脇のマナン通りから右手前とその先、普通のアパルトマンのようですが2つの建物の装飾が何となく気に入ったのでスナップ。ちょっと窮屈な画になりました

背後に少し戻ったところに公園北側入口の門があります。

 

入口入ったところからふり返り


入ると中は窪んだ地形になっていていちばん低いところに池があります。


池のまわりはいたって長閑な風景


池を渡る橋が2つあります。

そのうちのひとつギュスターヴ・エッフェルデザインの橋橋の左手前側には屹立する大きな岩が見えます。

さらに左を見ると切り立った崖、上に"Temple de la Sibylle"(巫女の神殿)と呼ばれる四阿(あずまや)があります

ここからは光線の具合が良くないので方向を変えて

『巫女の神殿』のある断崖は池に囲まれた島になっています。名前はベルヴェデール島

なぜ公園がこんなに切り立った地形になっているかというと、この場所はパリの建物建築に使用される石膏などの採石場でした。
フランス革命後に開発され、それから約100年にわたって採掘が行われ多くの穴が掘られたり土地が削られた事もあってこのような地形となったようです。

19世紀半ばになると採石場はゴミ捨て場などになり荒れ果てましたが、その後の都市計画により公園として整備が進み現在のようになっていきました。

 

池の南側へまわってみました

南側にある"Pont des Suicidés"(スイシデ橋)が見えます。煉瓦造りの立派な橋ですが長さは12mしかないそうです。(suicidés=suicide(英)ですから、とんでもない名前の橋です。19世紀の一時期にあれこれあったようですがここには書かないことにします)

本来ならば公園内の歩道で池のまわりを一周、また島に架かる橋を渡って『巫女の神殿』に行くことができるのですが、橋の付近で最近落石か崖崩れがあって歩道、橋どちらも通行できなくなっていました。

残念ですが仕方ないので赤い実をいれて..⁇近くには(地下採石場への古い入口を人工的に整備したものですが)洞窟があって中に滝があるのですが、そこにも近づくことはできませんでした。

 

もどります


池と反対側の風景池以外は木々と芝生などに覆われていますが平らな場所は少ないようです。

 

エッフェルデザインの長い橋のほうへ

こちらは吊り橋です(長さ63m)


当然こちらからも池のまわりを一周できないので
公園入口近くへ戻りました


外へ出て、入口の門の先にみえていたこちらの建物はパリ19区区役所とのことです。

 

その先ロミエール通りからメトロ入口へ

 

今回は短めですがここまでです。