散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

境川を歩く その3 坂本橋(町田市-相模原市中央区)から源流まで

前回「その2」は横浜市瀬谷区大和市の間に架かる鹿島橋から、町田市と相模原市中央区の間に架かる坂本橋までを歩いた。今回はその続きを歩いて源流まで到達したが、勢いあまっておまけがついた。坂本橋から境川源流、さらに草戸山登頂と城山湖

その1

miwa3k.hatenablog.jp

その2 miwa3k.hatenablog.jp

その3今回の行程

今回のスタート地点となる坂本橋は京王相模原線多摩境駅から線路沿いに橋本駅方向に5分ほど行った、町田街道坂本橋交差点のすぐそば。
多摩境駅から出発

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町田街道を越えて境川沿いの歩道に出る。今日も天気に恵まれた。
逆光につき木陰から

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川下流方向の歩道、向こうは京王線の高架。
蓬莱橋から上流側

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右岸側はスタート地点の坂本橋付近が相模原市中央区緑区の境界になる。ここは相模原市緑区東橋本。川の幅もだいぶせまくなってきた。
橋本駅方面へ向かう道路にかかる寿橋近くの小さな公園から

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河川改修で流れを直線化したあと、かつての川の流路を公園の中に再現している。向こう側のり面の玉石などはたぶん昔の堤防のままだろう。
同じ公園で、現在の流れ

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この、相模原市緑区橋本付近から上流は川の蛇行も昔のまま残っているところも多い。
横町橋のやや下流側(緑区橋本5丁目付近)

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白山神社対岸(緑区元橋本町付近)

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どちらも蛇行した流れの内側は土がむき出しで、何も護岸の手が加えられていない。水の力は流れの外側にかかるとはいえ、このままでいいのだと感心した。
町田街道相原十字路近くの華藏院の門前

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川とは関係ないのだけれど、青空の雰囲気とあわせてなんかいい感じだったので。
お寺の先はまた河川改修済みのところを通るが、河川敷をつくってそこに歩道ができていた。
水辺の遊歩道、下流側から

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同、上流側から

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この先へすすむと武蔵岡アパート手前でまた水辺に下りられるように流れが整備されている。

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水に写りこんでいるのは団地の建物。ここで流れをまたいで対岸に渡ることができた。その程度の水の流れになっている。
町田街道大戸交差点近く

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ここで北側から流れ込んできた沢と合流している。写真右下から前奥方向へ流れるのが境川、左側手前から沢が合流している。
この上流はもう渓流の雰囲気になる。

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山から湧き出た沢水がはじめて民家のある場所に出てきた、というあたり

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さらに源流のある大地沢青少年センター方向を目指して進んでいく。
大地沢青少年センター駐車場付近

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駐車場右奥の谷間を水が流れている。
青少年センターへつながる木道

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センター内のバンガローサイト

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境川源流徒歩10分」の表示があった。
センター先の堰で

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堰下には水がみえるが、上に流れが見えなかったのでここが最初の流れかと勘違い。堰の上で流れが地下へ浸み込んでいただけで、その上にはまた細い流れがあった。
源流へ向かう林道の途中

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道の向こう側に細い流れがある。
源流地点に到着

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境川源流地標示脇の沢

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もう少し上の方にもまだ流れがありそうなのでさらに登ってみる。

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この先危険入るなの標示があったが、まだこれより上から流れができているようだ。この沢を登るのはやめて源流地標示の場所に戻り、そこから草戸山へ登る細い道があったのでそちらを上がる。この道は先ほどあきらめた同じ沢筋に沿って上がっていた。

草戸山山頂直下の崖で水が浸み出している場所があった。

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流れはできていないで、ぬれた泥のような状態だがまさにここが最初の一滴となる場所と確信できた。
源流、源頭を確認。これで境川遡上はゴールになる。

◆ここからはおまけ

源頭の見つかった場所から上を見るとすぐに尾根で、頂上も近いことが分かったので引き返さずに上へ。10分もかからずに草戸山山頂に到着。

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町田市最高峰に登頂成功した。
頂上付近からのながめ

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八王子方面か? ここからは高尾山方面と城山湖方面へ出ることができるようだが、城山湖を目指した。
尾根筋をあるいて急な長い階段を下りると湖面が現れた。
城山湖

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湖畔の道路に出る手前から

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本沢(ほんざわ)ダム堰体のうえから湖面

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本沢ダム堰体

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ここはダムであってそこに溜まっている水が城山湖ということ。

本沢ダム
相模川の城山ダム建設とともにその揚水発電所である城山発電所の上池として夜間に貯水するため1965年(昭和40年)に建設されたダムである。土砂や岩石を73メートルの高さに積み上げて築いた中央土質遮水壁型(センターコア型)ロックフィルダム
ダム湖の正式名称は本沢調整池(ほんざわちょうせいち)であるが、通称が城山湖(しろやまこ)である。
城山発電所は電力需要の少ない夜間に、各発電所で発生する余剰発電分の電力を使用して下池の津久井湖より水をくみ上げ(揚水)ておき、電力を必要とする昼間に津久井湖に放流して発電している。

ダムへの道路からみた景色

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このあと雨降林道を通って大戸バス停へ出たのだが、途中に22%という急こう配の標識があった。

雨降林道の22%勾配標識

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下りでよかったと思ったが、これほどの急こう配だと歩いて下りても踏ん張りが必要、もしも走りだしてしまったら絶対に自分で止められないと思った。ちなみに22%の箇所は標識の先のカーブを曲がったあたりからだった。
超急坂を下りた先にほどなくバス停

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大戸バス停から橋本駅行きバスに乗った。

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この日は14.4km歩いて、河口から源流までたどり着くことができた。

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