散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

大磯の海岸と太平洋岸自転車道を歩く

かつて相模川河口から西側の海岸沿いを少し歩いたことがありました。
相模川近くと花水川先の大磯町は歩道がありますが、その間の区間は砂の上を歩きました。

さらに西側へ遠征しようとすると、そちらの海岸線沿いは西湘バイパスという自動車専用道が通っていて万里の長城状態です。

それでも海岸線に沿ってどこまで歩けるのか調べるため地図を睨んでいると『太平洋岸自転車道』という文字を見つけました。こりゃまた随分大層な名前ですが初耳です。

もしかして超有名なの⁇ とりあえず探りを入れてみました。
下記引用はWikipedia

太平洋岸自転車道(たいへいようがんじてんしゃどう)は、太平洋沿岸に整備中の自転車道群である。千葉県銚子市から和歌山県太海岸(和歌山市)まで、全長1200キロメートルにもおよぶ太平洋岸沿いの大規模なサイクリングロードである。
二つのルートが設定されている区間を含めた総延長は約1400キロメートル。国と沿道6県などによる太平洋岸自転車道推進協議会が設立され、標識・表示などの統一と、2020年東京オリンピックまでの整備で合意した。
《中略》
東京オリンピックに合わせた整備では、ナショナルサイクルルートの要件を満たすべく、ゲートウェイ施設や休憩施設宿泊施設を整備する一方、専用道路に限らず、既存の車道に自転車ナビライン等を標示する車道混在整備を併用することで実現を目指しており、所期の整備を2021年1月までに終え、第二次ナショナルサイクルルートで指定された。

整備された〈といえるかどうかは別として〉のはつい最近なのですね。

計画は壮大ですが実態は一般道路に車と混在の区間がほとんどとか。ルートは机上で適当に地図に線ひいて終わりとしただろ以外の予想がつきません。あれこれひっくるめてお役所仕事感があふれる、香ばしい出来ばえじゃないでしょうか。〈感動〉

大磯周辺はたまたま専用道として整備されているとのことで、まず平塚市内からアプローチ。自転車道ですが徒歩で。

スタートは平塚駅南口から

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よし、いい天気。

花水川(金目川)を渡る花水川橋の先から専用道区間がはじまります。そこまでは平塚からまっすぐ海岸に出て歩くことも不可能ではないですが、途中、道がない区間にはまるので住宅地の道路を通っていきます。〈この日はメッシュのランニングシューズで来てしまったので水、砂はダメです〉

花水川橋交差点

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国道134号、右方すぐ橋で渡ると海側に歩道があります。

 

ちょっとだけふり返り山、川方向

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こちらの道路は県道。

 

河口、海岸方向

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遠くに見えるのは伊豆半島、ススキの陰に伊豆大島も。

 

橋を渡って正面の歩道に入ります

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ここの歩道は花水川橋西詰から大磯海水浴場まで続きます。以前から存在していましたが、太平洋岸自転車道のコースとして指定されたのですね。ここから西へ自転車道『専用道路区間』となります。

 

再び河口あたりを

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こちらは房総半島から三浦半島江ノ島方向。
天気は良いですが海はいつもよりやや波が高いです。

 

護岸自転車道上から

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この歩道は西湘バイパスよりも海側にあって開放的です。

 

結局砂浜にも下りてしまいました。
大磯海水浴場

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右のほう、海の中にあるのは『かぶと岩』。 茅ヶ崎のほうはえぼし岩〉

 

すぐ隣りは大磯港。
港内から

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下、まだお昼どきには早い時刻であれこれ準備中という港の観光施設。

 

歩道橋を渡ります

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大磯港の防波堤など。岸壁は釣りをする人がたくさんいました。

 

別の防波堤ごしに照ヶ崎海岸方向

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左は謝恩碑とありますが詳細見てません。その足元(自転車の前)には『海水浴場発祥の地』碑。
その後ろの階段を上がると海岸がよく見えますがこの日はパス。
右高架は西湘バイパス、その下青いラインが自転車道、線に沿って先へ進むと道路の下をくぐって反対側に出ます。太平洋岸自転車道専用道区間はバイパスの陸側へ。

 

『しぎたつばし』は漢字で鴫立橋

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下を流れるのが鴫立沢、ちょっと上流側には鴫立庵という300年近く続くという俳諧道場の建物があり、大磯の観光名所にもなっています。

 

鴫立沢

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松の木の向こうは大磯町役場ですが、そちら側だけまるで城壁と外堀のようです。

 

西湘バイパスごしに照ヶ崎海岸砂浜

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惜しいことにこの先ずっと海岸と自転車道の間にはバイパス、予想通り長城状態でした。

 

太平洋岸自転車道と主張してます

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自転車道とはいえ歩いても構わないはずで、ジョギングの人はちょっとだけいました。逆に自転車はあまり見かけません。

 

その付近からの風景

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たまに自転車道からバイパスの下を通って海岸に出られる細道、階段があります。

 

ささやかな自転車用距離ポスト

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結局この大磯区間の専用道、西湘バイパス横は長さ2.5㎞ほど、その手前花水川橋から大磯港までを合わせても5㎞弱です。

西湘バイパス横の道は自分の記憶が正しければ、自転車道に指定、転用?される前から歩道あるいはバイパスの管理道路として存在していた道です。

 

最後のほう、最近橋が1本新設されて自転車道は少しだけ延長されてました。

新しい橋(右端)を渡ってふり返り、下は葛川河口

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1,2年前に近くへ来たときは橋の工事中、ここから見た対岸で左の大磯城山公園旧吉田茂邸の方から出入りするようになっていました。

新しい橋を渡ると自転車道は大磯プリンスホテルロングビーチ)の方へつながり、その入口付近で専用道区間は終わりになっているようです。私は橋を渡った先で道を見誤ってしまいました。

案外あっけなかったです。

専用道の終点から自転車道国道1号東海道)へ導かれて小田原まで走り、その先もほぼ国道、県道で伊豆半島を周回するようです。
また大磯手前の神奈川県区間西湘バイパスにつながる国道134号を三浦市から延々相模湾沿いに走ることになっています。

 

歩いてみた印象ですが
自転車専用道区間といっても西湘バイパス沿いは騒音が激しく一般道と差がありません。
海岸沿いで場所的には抜群ですが、もう一度訪れたいか問われても無口になりそう。
自転車で走っている人はあまり見かけませんでした。

 

太平洋岸自転車道のWebサイト
こちらには全体のルートマップなどもあるようなので参考まで。

www.kkr.mlit.go.jp