散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

藤沢・善行から厚木へ歩く

今回歩いたのは神奈川県中央部、藤沢市善行(ぜんぎょう)からスタートして西へ、茅ヶ崎市との境界付近を通って寒川町で相模川に出て北上、海老名市南部で橋を渡って厚木市へ入り、中心市街地本厚木までというコース。歩いた距離は手持ちのGPSによれば18.5㎞でした。
今回もたどったところを淡々と記録したノートではあります。

まず善行駅西口から

この日はスタートもゴールも小田急線の駅。こちらはこぢんまりとした江ノ島線の駅です。

『善行』とはよさげな名前です。古くこの付近の集落地名が善行と呼ばれていたのが由来のようです。(善行寺という寺が存在したとも)

 

駅の周辺、坂道が多いです。
西へ歩いてまず下り坂

正面の傾斜地に住宅が並ぶあちらの地名は『善行坂』、そちら方向へ進むので次はまんまと上り坂に当たります。

 

それから再び下り坂、周囲は緑地保全地区で結果『うら寂しい道』になってます

 

坂を下りきると川が流れています。

引地川(ひきぢがわ、ひきじがわ)

この周辺、両岸が『引地川親水公園』として整備されてます。

 

公園内の歩道から

日差しがなくて少しうす暗いせいだと思いますが、あまり冴えないです。

 

公園北端にかかる大場鷹匠橋から下流方向をみて

近くに変電所があるので高圧線だらけ。

付近の丘の上には鎌倉時代から戦国時代にかけて存在した大庭城(現在は大庭城址公園)があります。〈この中には写ってません。以前訪ねたことがあるのですがまとめてなかったようです〉

引地川を渡ってさらに西へ歩きます。

 

1970年から90年代にかけて大規模造成された宅地、『湘南ライフタウン』の圏内にはいります。
近年区画整理されてできた街で車道歩道が分離されてたりしますが

歩く人も普通に車道を使えば良しということでしょう。〈この時期(8月)草刈りだって大変です〉

近年造成された住宅地はどこも画一的に見えてしまい、変化が乏しいというか、個人的にさほど興味をひかれるものがないので素通り気味、御免なさい。

 

一気に藤沢市遠藤、茅ヶ崎市芹沢、境界付近の小出川川べりまで来ました。
この付近は川の上流部、そして看板にあるように彼岸花の名所です

さすがに8月はシーズンではありません

が、勘違いはままあること

 

川の周囲はほぼ畑、もう少し先へ行くと田んぼが広がってます。

このへんただの草むらみたいに見えますが畑あります。

右側背後にある小高い丘には慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスをはじめ付属中学高校などもあってアカデミックな領域が広がります。でもすぐ下は、いたってのどかな風景です。

 

川沿いに下って田んぼ地帯へ

 

里芋地帯もありました

 

小出川から離れて一般道を少し歩きます。

突然ですが難読バス停、読めますか?
『獺郷』

ふりがなついてますがいちおう、〈おそごう〉と読みます。

このあたりの地名、藤沢市獺郷です。『獺』はカワウソのこと、人気の日本酒『獺祭(だっさい)』もこの文字を使いますね。

 

次は目久尻川を越えます。特に記すべき事は、ないか、なと

夏の草花...

 

川の周囲は水田など田園地帯ですがすぐまた住宅地になります。

橋の上から

 

目久尻川を越えて寒川町にはいります。

少し先で相模川左岸用水路に出ます。
水路上が歩道になっているのですがこちらも手入れ、草刈りが追い付かないようで

 

用水は元気に流れているようです

 

しばらく行くとJR相模線倉見駅前へ出ました。
ここは開通当時からの古い駅舎が使われています

駅舎左の解説

相模線は、大正10(1921)年9月、茅ヶ崎ー寒川間で開業したのを皮切りに、大正15(1926)年4月に倉見まで、同年7月に厚木まで線路を延ばし、昭和6(1931)年4月に橋本まで全線開通しました。
このなかで、倉見駅は、大正15年に開業した当時の建物を今もそのまま使っていて、現存する相模線の駅舎の中で最も古いものです。
駅舎だけでなく、ホーム、倉庫などすべてが鉄筋コンクリート造りでした。
関東大震災直後ということもあって、地震や火事に備えるために建てられたのですが、補修費の軽減もねらい、当時としては大変画期的なことだったといわれています。
平成17年3月 寒川町教育委員会

4年ほど前にもここを通過しその時撮った写真には公衆電話ボックス、有害図書追放ポストが写っていました。どちらもいまは撤去されてしまいました。

 

相模線の踏切を渡って相模川へ出ます。

渡った先はJX金属倉見工場、ここをまわり込んで後ろの川堤防に出ます。

 

途中で

左は相模線線路と倉見駅跨線橋、正面が首都圏中央連絡自動車道(圏央道)高架、その下は東海道新幹線相模川橋梁、右は工場の駐車場など。

 

圏央道と相模川河原の間、堤防上となりますが
県道409号相模川自転車道 寒川町倉見と書かれた標識があります

ちょうどこのあたりまで相模川左岸沿いの自転車道が延びてきました。まだあちこち未開通、分断され行き止まりになってたりで通る自転車も人もなく、という現状です。

 

ここも、草刈りが...

 

先へ進みますが
行き止まっちゃったかな?

ここは左の河原へ下りる道があるにはあるのですが砂利道、自転車道としては未整備区間になります。

 

相模川にかかる戸沢橋の下をくぐったところから自転車道の続きがありますが、そこまでは河川敷を

 

その背後、相模川上流方向

先を横切るのは新東名、海老名南JCT付近です。

ここから先の自転車道兼歩道は数か月前に歩きましたが問題ありません。距離は約4㎞ほどですが、小田急線の橋梁手前まで支障なく通れます。

 

相模川河川敷から西側を望む

そういえばすっかり天気が良くなりました。大山山頂はまだ雲がかかってます。

 

これは相模大堰

神奈川県内の水道用水の取水堰(のひとつ)です。川の左岸側には大きな沈殿池の設備などがあり、さらに送水管で県内の浄水場に水が送られています。

この堰の手前の通路、管理橋ですが数年前から一般に開放されて渡ることができます。

 

管理橋上から

 

堰のゲート開閉を行うワイヤ巻上装置〈正確な名称を失念〉が見えます

 

堰のわきには魚道、両岸にあります

右から2つめは流れがやたらと速く、チャレンジャーレーンです。

川の前方に見えるのは東名高速、海老名JCT付近。

 

渡って川の右岸側へ。
桜の並木道

 

何気なく河原の運動場へ

 

そろそろ厚木の市街地です。なに撮ってるんでしょうね

川岸から残り1kmほど歩いて本厚木駅南口に着きます。
スタートは小田急江ノ島線でしたがこちらは小田原線の駅になります。ということで(?)、ここまでです。