前回、圏央道茅ヶ崎JCT付近の小出川橋梁(西久保橋)まで遡ってきました。続きを歩きます。
今回その2は地図上のピンから上流側一帯です。
小出川流路地図
圏央道を越えて上流側へ
ふり返って
この付近から川の左岸側は茅ヶ崎市、右岸側は寒川町、しばらくその境界に沿って小出川が流れます。
草ぼうぼう、駒寄川合流
黄色の橋が小出川鷹匠橋、その右側に見えるちょっと地味な橋が支流の駒寄川に架かる、銘板とかなくて名前がわかりません。
草だらけでよくわかりませんが、とりあえずこのへんで合流してます。
少し先でJR相模線
川原が草波高し、です。
寺尾橋から振り返って
相模線の橋、アーチの上に鷺がじっとしていて、そこに電車がきたのでどうするか見てましたが、そのまま逃げずにいました。慣れっこなんでしょうか(鷺、一応写ってはいるんですが、小さすぎて確認不能です)
ちなみに寺尾橋を渡る道路、”大岡越前通り”といいます。大岡越前の菩提寺である浄見寺が通り沿いにあるからだそうです。
またこの付近、相模野台地の末端部にあたり、縄文時代前期の西方貝塚が見つかっているほか、弥生時代環濠集落、下寺尾官衙遺跡群(7世紀頃の高座郡衙、古代寺院跡など)もあった事が付近に建てられた解説板に書かれていました。
昔は人が暮らしやすい場所だったことは間違いなさそうです。
上流側、右の森が相模野台地の縁あたり
先ほどの解説では相模野台地末端ということですが、台地の高さ(比高)はそれほどありません。
川は最近改修された手前側はずいぶん幅広いです。水色の水道管が横切ってるあたりからは未改修で草だらけ。
さらに遡ります。
古い橋と横浜水道の水管橋(寒川町大蔵、茅ヶ崎市芹沢境界)
また別の水管橋。川幅はだいぶせまくなりました。これより上流は水田地帯。
上の水管橋は相模川寒川取水堰でとられた上水道用の水が流れています。”横浜水道”なので横浜市の水道水となるのでしょう。
その上流側
ここからは川の堤防代わりのあぜ道を行けそうに見えますが、場所によって草が深かったり、下が軟弱だったりで、踏み込んで先へずっと歩いていけるかは運しだい。ここは見送り、少し離れた一般道を進みました。
この先しばらく風景はあまり変化しません。田んぼ
左側(右岸側)が寒川町から藤沢市になりました。
このあたりからは川沿いに歩けるとふんで、堤の上を行きます。というのももうすぐ彼岸花まつりが開催され、川の堤上にたくさんの彼岸花が咲き、観賞用の道となるからです。
お祭りはもうすぐだったのですが、肝心の彼岸花がまだちっとも咲いてませんでした。
周囲の田んぼは稲刈りも間近
川は下流方向を見てます。
さらに上流へ行くと水田地帯からぬけて畑や未利用地に。
小さな支流が合わさっています
ずっとのどかなところを通ってきましたが、交通量の多い道路が近寄ってきます。
大黒橋から上流方向(藤沢市遠藤)
背後はバス通り、川の右側にも広い道路が近づいてきます。
その先をたどって、遠藤山崎交差点手前
前方にある交差点手前で流れは一時的に地下に入ります。
周辺には慶応大湘南藤沢キャンパスや中等部、高等部などもあり、それに伴う開発があって周囲は大きく変化しました。
慶応大学前交差点
バスのいる奥側に大学キャンパス、中等部、高等部があります。
ちょうどこの地下を100mほど離れた遠藤山崎交差点付近で2つに分岐した小出川の流れの一方が通っているはずです。流れはキャンパスとは反対側にある湘南慶育病院、慶応大看護医療学部建物に沿ってこちらへ出てきます。
湘南慶育病院前の道から
左右どちらかの歩道下を川が流れていると思いますが、詳細はわかりません。
病院隣りの慶応大看護医療学部前
この建物の後ろ側は大きな谷戸になっています。小出川の源とされる”笹窪谷戸”です。
以前は高等部のグラウンドなどがありましたが、別の場所に移り、再開発中にオオタカの巣が見つかったとかで開発も中断、現在まで谷戸の自然も残されているといったところです。
そちらへ入って行きます。
グラウンドなどがあった跡地
手前が小出川源流近くの流れ。グラウンド跡地には車も人も入って、工事は完全に中断しているわけではなさそうです。
さらに深く入って行くと周囲は森になります。
谷戸の上へのぼっていく脇道
水の流れはまだ谷戸の奥へ向かって確認できます。
ただし写しづらい
左の大きな木の左下などに水が、目視ではわかるんですが…
案外深い(長細い)谷戸、まだ先に続いてます
左端には目視では流れが確認でき、谷間の奥へまだ続いているようですが、この先へ進むのは困難。流れを追いかけるのはここまでとしました。
その近くから
慶応大学前交差点近くへ戻ります。
ちょうど道路下あたりで分岐しているもう一方の流路を追いかけます。そちらは住宅地として開発された区域へ入って行きます。
一時的に暗渠でしたが、再び顔を出します
流れは、前方のゴルフ練習場向こう側へまわり込み、その下あたりが源のようです。
練習場フェンスに沿って
流れがはじめて顔をみせるところ
ゴルフ練習場の駐車場手前。この先また地下に入ってしまうので最初の一滴はどこから来るのかわかりません。でも左側道路が前方で上り坂になっているように、練習場のある場所はいわゆるスリバチ地形の底にあたり、水が湧き出しているとすればさほど遠くではないでしょう。
小出川はここまで。
小出川支流の打戻川(うちもどりがわ)を少し。
藤沢市北西部の御所見(ごしょみ)、打戻、獺郷(おそごう)といった地区のあちこちに源があって、それらの細く小さな流れがしだいに集まって川となって、先ほど通った小出川の水田地帯で合流しているのが打戻川。
新堀橋から上流方向(藤沢市獺郷)
さかのぼっていくと、あちこちで少しずつ水が集まってます。
この川最大の合流点
前の橋、意味不明になってますね。
上流の方へいくとあちこちでこのような小さな水路が見られます
どこからともなく、地上に水が湧きだしているのだと思いますが、その現場は発見できませんでした。
こちらも川の源のひとつになっています。こちらは土地に起伏があって谷底に湧水があるようです。
打戻川の源あたりをあちこち、とりとめなく歩きましたがまとめにくく、ここまでとします。
小出川・その1