東京
前回に引き続き小石川の坂道、台地の尾根を通る春日通りから折れて下る坂道を辿ります。今回は団平坂、湯立坂、加えて地名では大塚に入りますが白鷺坂の3坂です。 ◆団平坂〈だんぺいざか〉 別名:丹平坂〈たんぺいざか〉、袖引坂〈そでひきざか〉 前回紹介…
今回とたぶん次回は小石川台地の尾根を通る春日通りから北側の谷底を通る千川通り、そこはかつての小石川(別名はたくさんあって礫川、谷端川、千川、氷川、西大下水などなどきりがない)の流路、そちら方面へ下る坂道をいくつか辿ります。 今回は小石川3~…
文京区の坂道訪ね歩き、今回から小石川に入ります。1回目は伝通院(傳通院)の東側、春日通りと千川通りに挟まれた小石川2丁目、3丁目あたりから善光寺坂、六角坂、堤坂の3坂です。 ◆善光寺坂〈ぜんこうじざか〉 伝通院の門前、直前で右に折れて進むとまず…
前回のつづきです。小石川台地の先端、春日の坂道を3つ。 ◆富坂〈とみさか〉 別名:西富坂〈にしとみざか〉、飛坂〈とびざか〉 読み方は『とみさか』『とみざか』とあるようですが、坂途中の解説と交差点信号機のローマ字表記が『とみさか』なので濁らない…
昨年(2020年)12月以来の坂道歩き、再開です。前回最後に訪れた文京区の小日向台地南側の坂道で1つだけ未訪となっていた『荒木坂』を最初に取り上げます。 と、その前に。今回出てくる3つの坂道の坂下は巻石通りという道路が通っています。江戸時代に神田上…
最近なぜかこんなところにいたりします。川崎殿町 殿=キングとか、言い換えてますよね。気づいたとき吹きました。 続くスカイフロント、多摩川対岸は羽田空港です。そちらも昨年来昼寝の飛行機がたくさんで可哀そうです。 左端に見える最近オープンした羽田…
どこか歩きに出かける時は鉄道を使うことが多いです。そして目的地に着くと記録として駅の写真を1枚撮ります。習慣になってしまったのでよく利用する場所は同じ駅の写真がたくさんあったりします。時系列で変化があったり、建物がユニークだったり、そんな…
八王子市上恩方町の陣馬街道沿いにある上恩方郵便局の建物が素敵です。 街道に並行して北浅川が流れ、前回取り上げた流れ橋からはさらに10㎞弱さかのぼったところとなります。 上恩方郵便局局舎 正面から ペンキ塗装の板壁、色は鮮やかなミントグリーン、入…
多摩川の支流浅川が八王子市役所近くで北浅川と南浅川に分かれ、北浅川を遡って行くとのどかな風景になっていきます。 分岐点から4~5㎞さかのぼったところでしょうか。 そろそろ見えてくるはず、流れ橋。 下流側から 流れ橋とその向こうに普通の橋。このあ…
過去に歩いた川のふり返り5回目になりました。今回は多摩川がつくった川と言ってもよいでしょう、野川とその支流、水路を少し。 野川は国分寺市内の湧水群などを源に世田谷・二子玉川で多摩川に合流する川です。 大昔、多摩川の流路が現在と近い武蔵野台地…
これまで歩いた川と水路のふり返り、今回は石神井川とその支流です。 石神井川は東京小平市花小金井南町、小金井公園への連絡路上に『石神井川上流端』の標識があります。それより上流側もコンクリートで蓋をされた暗渠が続き、ゴルフ場(小金井カントリーク…
ここ数回、これまで歩いた川と水路をふり返ってまとめています。 もちろん新たにどこかを歩いてそれをまとめたいのですが、コロナ変異株の蔓延でこの頃の感染者増加数を見ていると気が萎えてしまいます。ワクチンは2回うったのだけど…まだしばらく過去のスト…
川をよく歩きますが、人工的に開削された水路も歩きます。水路歩きのカテゴリーが『水のみちをあるく』です。東京の代表的な水のみち、玉川上水は川、水路歩き最初の頃に歩きました。 江戸時代前期1653(承応2)年に開かれた玉川上水は現在の羽村市、多摩川に…
過去に歩いた川のふり返り2回目です。今回は目黒川とその支流のうちこれまで歩いた川、暗渠です。 前回とりあげた神田川同様、目黒川も武蔵野台地に源をもつ多くの支流をあわせて流れ、河口は東京湾です。本流は世田谷区三宿付近にある烏山川と北沢川の合流…
《散歩の途中》と名付けたブログをはじめてそろそろ5年になります。その間ほとんどトラブルに巻き込まれたことはなかったのですが、この頃は毎日が想定外。外へ出かけるリスクがますます高くなりいまは散歩も躊躇、ネタ切れ状態にもなりフラストレーション…
このところの川あるき、江戸川、荒川をはじめ、江戸時代からの巨大土木事業であった利根川東遷、荒川西遷事業に関連する河川に沿って歩いています。 (大落)古利根川、葛西用水、元荒川、中川と辿り終えて次を考えました。 本家の利根川と荒川(現在途中ま…
前回の続きです。二ヶ領用水の桜並木をたどって多摩川、宿河原堰まで出てきました。水路の桜並木も途切れるので、多摩川を渡って都内に移ります。 多摩水道橋上から多摩川 右側狛江市、その堤防の土手を歩いていきます。遠くからはちらほらさくら色に染まる…
最近、中川からさかのぼった先につながる埼玉県内の支流をいくつか歩いてます。一方東京都内、中川下流のほうはすべて歩いていたつもりでしたが、よく調べてみると所々ぬけてる区間がありました。大した距離ではないですが、すっきりしないので河口から歩い…
最近、江戸川、荒川を歩きました。そのとき、江戸時代の利根川東遷+荒川西遷に関連する川べりを辿ってみたいと思いました。 利根川東遷事業 - Wikipedia 〈内容わかりにくいので冒頭の一文だけ貼付:利根川東遷事業(とねがわとうせんじぎょう)は、江戸時…
音羽、茗荷谷の坂道を訪ねたとき、小日向台地南側から神田川の流れる低地に下る坂道を4つ記録していたのでまとめました。大日坂、服部坂、横町坂、薬罐坂です。所在を地名で表すと文京区小日向1丁目、2丁目に位置する坂で、下ると底は水道2丁目ですが、…
文京区音羽の谷に下る坂道、3回目になりました。今回は目白坂、目白新坂、七丁目坂の3坂です。すべて音羽の谷と西側目白台(関口台)を結ぶ坂道になります。 ◆目白坂〈めじろざか〉 別名:不動坂〈ふどうざか〉 江戸川橋近く音羽谷の入り口、音羽通り江戸川…
文京区音羽の谷に下る坂道、2回目は鉄砲坂、鳥尾坂、八幡坂、鷺坂の4坂です。前2つは西の目白台から、後2つは東の小日向台から下ってきます。 ◆鉄砲坂〈てっぽうざか〉 古くからある坂で、江戸切絵図にも「鉄炮サカ」の文字があります。現在でも道は細く…
文京区音羽あたりの地形はおよそ南北に細長くのびる谷筋です。入口は神田川が横切る現在江戸川橋交差点あたり、谷を奥に行くと突き当りは護国寺です。左右の台地から下りてくる坂道はいくつもあります。そんな中で名前のついた、大小さまざまな坂を訪ねてき…
今回は茗荷谷(みょうがだに)近辺にある名前付き坂道を訪ねます。 茗荷谷は古く小日向(こひなた)村の一部でしたが、江戸時代に茗荷谷町ができ、1966(昭和41)年まで存在していました。現在一帯は再び小日向(こひなた)*1となり、茗荷谷という町名はなくなりまし…
前回、目白台から雑司が谷をまわった続きになります。東へ移動して護国寺界隈を歩きます。 文京区大塚5丁目は護国寺を取り巻くエリア、その外周部といったところに3つの名前つき坂道が存在します。富士見坂、開運坂、希望の坂、今回はこの3坂を順に巡りま…
今回は表記のとおり、雑司が谷と目白台北側に位置する名前付き坂道をまとめました。 ◇ ◇ ◇ 雑司が谷 鬼子母神堂のある豊島区雑司が谷。「谷」という文字の入った地名ですから周辺に坂道も多いのか思いきや、地形図でみると緩やかな谷筋が1本通っているくら…
新宿区中井2丁目の名前付き坂道。番号坂の続きで六の坂、七の坂、八の坂、そして落合崖線西端の2坂、ごりょう坂、バッケの坂、以上5坂です。 数多くの名前付き坂道があった目白崖線、落合崖線の坂道は今回で最後です。 ◆六の坂〈ろくのさか〉 中井2丁目、…
落合崖線にかかる、名前のついた坂道の続き。新宿区中井2丁目に一の坂から八の坂まで通し番号の坂道が存在します。今回はこの中から、一の坂、二の坂(蘭塔坂)、三の坂、四の坂、五の坂の5つの坂を取り上げます。 ◆一の坂〈いちのさか〉 山手通りが中井駅…
6月に河口から歩き始めた荒川、東京・埼玉の境界、笹目橋まで来ていました。8月に笹目橋上流側にある彩湖へ寄り道しましたが、荒川本流のほうを歩かないままで10月になってしまいました。最近ようやく笹目橋の先を歩いてきましたので忘れないうちに記録残…
今回も落合崖線にかかる名前付きの坂道をたどります。新宿区中落合から中井の、見晴坂、六天坂、振り子坂、山手坂、以上4つの坂道です。 ◆見晴坂〈みはらしざか〉 昔は1本の細道が、現在の新目白通りと山手通りの中落合二丁目交差点位置を通って南にのび、1…