水のみちをあるく
前回、中井堀・上下之割用水を取り上げました。その続き、関連になります。 江戸時代に開かれた農業用水路、現、葛飾・水元公園内の小合溜井から伸びていた上下之割用水(かみしものわりようすい)の水路はいくつかに分かれていましたが、今回はそのうちのひと…
葛飾区から江戸川区へ延びていた用水路跡を歩きました。 葛飾、江戸川の一帯には多くの河川があり、水路もかつては縦横に張り巡らされて、その痕跡は現在もそこらじゅうで見ることができますが、その中から代表的な水路跡をたどってみました。上下之割用水(…
葛西用水と花畑川(花畑運河)が交差する地点、桜木橋までさかのぼってきました。(2)は、続きを歩き、越谷の瓦曽根溜井(かわらぞねためい)まで行きます。 曳舟川跡、葛西用水、足あと地図今回(2)は青ラインの中間付近、黄色のマークから北へ 花畑川、桜木橋…
葛西用水路、その下流が曳舟川。きちんとした説明を試みるととてもややこしいですが、ほんの一部かいつまんで。 葛西用水(かさいようすい)は埼玉県羽生市の利根川で取水され*1、埼玉県東部から東京東部へと流れ下る灌漑用水路です。現在の墨田、葛飾区内で…
杉並区北部の上井草、下井草あたりを流れていて、いまはすべて暗渠になっている井草川。本流に流れ込む小さな支流まで、流れの痕跡があちこちに残っており、それらをたどる暗渠の迷路歩きをしてきました。(歩いたのは2018年10月ですが、まとめるまで時間が…
まず、「渋谷町」とはかつての東京府豊多摩郡渋谷町で、現在の東京都渋谷区、渋谷駅周辺にあたります。以下、途中の岡本公園にあった解説板から渋谷町水道部分の抜粋です。 人口増加に伴って水不足が深刻になった渋谷町は1921(大正10)年、多摩川の水を引き込…
今回その7では、新田川の流れをおもに引き継ぐ二ヶ村用水、湧水を源とする自然河川に三ヶ村用水、二ヶ村用水の末流が加わり、多摩川に合流する根堀川を取り上げます。今回でいったん府中用水はひと区切りです。 いつものように地図には写真を撮った位置をマ…
今回その6は、かつて本流の一部だった妙光院下水系、もうひとつ三ヶ村用水を取り上げました。 地図には写真を撮った位置をマークしています。マップ中のマークアイコンをクリックすると出てくる番号がノート内の写真番号になります。府中用水その6 ◆妙光院…
今回は府中用水本流(市川)から分岐する新田川(しんでんがわ)と雑田堀(ぞうだぼり)を取り上げました。 今回も地図には写真を撮った位置をマークしています。マップ中のマークアイコンをクリックすると出てくる番号がノート内の写真番号になります。 府…
府中用水その4は下の川、新田川を分岐した下流側の本流(市川)とその先府中本町からの旧妙観堀を取り上げました。 今回も地図には写真を撮った位置をマークしています。マップ中のマークアイコンをクリックすると出てくる番号がノート内の写真番号になりま…
その1、その2の続き、というより流れを変えての3コマ目です。 今回も地図には写真を撮った位置をマークしています。マップ中のマークアイコンをクリックすると出てくる番号がノート内の写真番号になります。過去分のマークはわけがわからなくなるおそれが…
今回その2では、国立市内の湧水を源として府中用水に注ぐいくつかの小川をたどって行きます。 府中用水・関連地図 その1でも使用した地図にその2分を加えました。写真を撮った位置を地図中にマークしています。マップ中のマークアイコンをクリックすると…
府中用水を、その周辺も含めてあちこち歩いてみようという気になりました。今回はその1回目、府中用水に多摩川の水を引き込むための取入口周辺の記録です。多摩川本流から分かれた流れと取入口直前で合流する「根川」と、直接の関係はないのですが、府中用…
次にどこを歩こうかと地図を見ていてふと見つけた、鶴見川をはさんで東西に並ぶ緑道2つ。今回は行き当たりばったりで現場へ出かけ、「この道は何なのだ」かを観察。帰ってから少し裏付けをとってノートにまとめてみた。そんな大げさなものじゃないっす。 最…
六郷用水を歩く、狙ってこのようにまとめたわけではないが、6回目にして六郷地域へ入っていく。タイトルも若干無理があるが…今回は南堀から蛸の手で3つに分岐した水路のうち、まだ辿っていなかった子の神堀、中宿堀の跡を歩く。 六郷用水流路地図 上地図で…
六郷用水、狛江からの本流と南北引分で大きく2つに分かれた南堀、北堀をこれまでたどってきた。 今回は用水路下流で大きな堀からさらに分岐した、支堀とでもいう流れをいくつかたどる。 なぜか2つずつ名前を持つ水路を3ヶ所。 能登川堀・逆川 松葉用水・北…
六郷用水を歩くその3では本流を下り、南北引分と呼ばれた地点から南堀へ進んだ。今回は北堀を歩く。 北堀と南堀が分かれる南北引分地点へ戻ってきた(大田区千鳥3丁目) 右手前から本流が流れてきて、正面向こうへ南堀、左方向へ北堀と分かれる、とはその3…
「六郷用水を歩く その2」の続き。 南側が中原街道丸子橋交差点、北に東急東横線線路と亀甲山、多摩川台公園、西は多摩川、東は多摩川浅間神社、住所でいえば大田区田園調布1丁目というところまできた。丸子川が多摩川に注いで終端となり、国分寺崖線の終点…
六郷用水、前回のつづき。世田谷区喜多見、次大夫堀公園から下流へ歩く。 六郷用水流路地図 次大夫堀というのは六郷用水の別名。小泉次大夫が建設の総指揮をとって造られた用水路だからっていうのは前回も書いた。 かつて次大夫堀公園あたりは六郷用水に野川…
六郷用水は武蔵国多摩郡和泉村(現:東京都狛江市元和泉)の多摩川から取水し、世田谷領、六郷領(現在の狛江市、世田谷区、大田区)に至る、延長23㎞の用水路。当時49の村へ主に農業用水を供給した。建設を指揮した小泉次大夫の名を取って「次大夫堀」とも…
前回の続き。恩曽川にかかる掛樋から淡々と先へ進む。 右岸用水 その1/前回分 掛樋から100mくらい行った先で振り返って そこでもう1回振り返り、前方を見ると足元には「西部用水路」の文字(厚木市温水(ぬるみず)) ここは橋梁の扱いで、反対側には橋名「…
ひと月ほど前に相模川左岸用水というのをたどって歩いた。今度は右側、相模川右岸用水を歩く。正式名は「相模川右岸幹線用水」といい、現役の農業用水路。名前が長いので以下、”右岸用水”と略す。 右岸用水は相模原市南区にある、相模川磯部頭首工で取水した…
千川上水を2回に分けて歩いた、その後半。中野区上鷺宮から下流方向へ歩き、江戸市中へ上水を分配するためのため池(沈殿池)があった、西巣鴨の千川上水公園まで行く。 前半部(その1)のノートと連続していないので、リンクをはっておく。 千川上水・足あ…
日を改めて、前回のつづきを歩いた。寒川町倉見の倉見緑道から下り、茅ヶ崎市室田、用水の終点まで行く。 相模川左岸用水・足あとその3は緑のライン、新幹線近くの赤〇から南へ黄色の〇まで miwa3k.hatenablog.jp アプローチに使ったJR相模線倉見駅 倉見駅…
前回のつづき。座間市座間付近の住宅地から下って、寒川町倉見まで行く。終端点はそのまだ先だけど。 相模川左岸用水・足あと今回その2は、青いライン途中のオレンジ〇から、赤丸まで 昨年冬(2017年12月)に座間市内の左岸用水を通過したときの写真が下。冬…
現役の農業用水路、それに沿って歩いた記録。 最初に言っときますが、華はないですし、何とか映えする絵もありません。それでもよろしければお付き合いください。 相模川左岸用水は相模原市南区にある、相模川磯部頭首工で取水した水を左岸一帯の田畑に供給…
千川上水(せんかわじょうすい)を歩いた。2回に分けた前半は上流側、玉川上水分水口から下流に向けて歩いて行く。 ◆千川上水 千川上水は、玉川上水の水を境橋(武蔵国多摩郡上保谷村、現在の西東京市新町と武蔵野市桜堤の境界)付近で分水し、素掘りの水路を…
荒玉水道(あらたますいどう)は、関東大震災後の都市化で急激に人口が増加した、東京市周辺の13か町村(当時の豊多摩郡:中野町、野方町、和田堀町、杉並町、落合町、北豊島郡:板橋町、巣鴨町、瀧野川町、王子町、岩淵町、長崎町、高田町、西巣鴨町)が連合…
小石川、谷端川を歩いた同じ日の後半、田柄川緑道を歩いて練馬区光が丘まで行ってきた。 なのでこちらの足あと、スタートは谷端川の水源、粟島神社になっている。 田柄川緑道 足あと 粟島神社前から千川上水の分水路跡を上流方向に、地下鉄千川駅近くへ、と…
松の川、下流側からさかのぼって、前回のつづきのノート。 同じ地図を今回も使用。松の川流路推測地図 地図中に描いたラインなどをクリックすると名称などが出ます。 地図中で使用した名称(勝手に私がつけたもの)で以下記録しています。 松の川その1 その…